夜、ふとんに入ってからが本番、という人がいます。昼のあいだは用事に追われて忘れていられたことが、静かになった途端、いっせいに押し寄せてくる。もし、あなたにも覚えがあるなら。今夜はひとつだけ、覚えておいてほしいことがあります。
夜の考えごとは、いつもより大きく見える
不思議なもので、同じ悩みでも夜に考えると、やたらと深刻に感じられます。これは気のせいではありません。夜は、心を落ち着ける働きが弱まり、不安を感じやすくなる時間帯だと言われています。
つまり、あなたの悩みが大きくなったのではなく、夜という時間が、悩みを大きく見せているだけ。同じことを昼間の明るいカフェで考えたら、「まあ、なんとかなるか」と思えるかもしれないのです。夜のあなたは、少しだけ物事を悪く見積もる眼鏡をかけている。そう思っておくと、ずいぶん楽になります。
「今、答えを出さなくていい」と決める
眠れない夜がつらいのは、悩みそのものより、「答えを出さなきゃ」と焦ってしまうからかもしれません。でも、夜に出した答えは、朝になるともう一度考え直したくなることがほとんど。それなら、いっそ最初から決めてしまいましょう。
考えごとが押し寄せてきたら、追い払おうとしなくて大丈夫です。「あ、また来たな」とだけ気づいて、「この続きは、明日の自分に任せよう」と、そっと横に置く。手放すのではなく、預ける感覚です。明日の、少し元気なあなたのほうが、きっと上手に考えられます。
それでも眠れないときの、小さな逃げ道
頭の中だけで考えていると、同じところをぐるぐる回ってしまいます。そんなときは、考えを頭の外に出してあげてください。
それでも眠れなければ、無理に眠ろうとしないのもひとつの手です。あたたかい飲みものを一杯だけ。スマートフォンの明るい光からは、少し離れて。眠れないことを責めていると、かえって目が冴えてしまいますから。
朝は、必ず来る
眠れない夜のなかにいると、この時間が永遠に続くように感じます。でも、朝は必ず来ます。そして朝の光のなかで見ると、昨夜あんなに大きかった悩みが、少しだけ小さくなっていることに気づくはずです。
今夜あなたが考えていることは、あなたが真剣に生きている証拠です。どうでもいいことなら、悩んだりしません。だから、眠れない自分を責めないでください。